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JR予讃線
厳寒の四国で出張のため、予讃線のワンマン列車に乗って今治から伊予北条へ向かいました。単線のため、途中で何度かすれ違いや追い越しの待ち時間が設定されていました。
待ち時間がある駅の一つで、かなり老齢のご夫婦が降車しました。両人とも足が不自由そうでしたが、後から降りたお婆さんが出口で転び、尻餅をついてしまいました。
その瞬間、運転士さんが駆け寄り、お婆さんを抱きかかえるように起こしてあげ、さらにホームのベンチまで連れて行きました。常に「急がなくていいですよ。」と声をかけながら。
ワンマン列車なので、乗務員はもちろん一人だけです。その一人の乗務員さんはお客様のためにできることのすべてを担っているわけで、運転以外のところにも常に気を配りながら日々の仕事に励んでいるのだろうと思います。ローカル線の小さな一コマでしたが、とても清々しい気持ちになりました。